長距離バス

今日は、義妹を食事に招待しました。

天ぷら、チキン南蛮サラダ、味噌汁、おにぎり、ミニパフェ。急だったので、１００％の力を出し切ることはできませんでしたが（たいした１００％ではないんですが；）、それなりに頑張りました☆食後、台所を見て１分ほど呆然と立ち尽くしてしまいましたが、それもなんとか片付けて、お茶で一息つきながら、いろいろと話をしました。そしてその後、彼女は自分が住むアリカンテに帰って行きました。夜中の１２時半にグラナダを出て、アリカンテに朝５時半くらいに着くそうです。車で行けば、３時間半くらいなものですが、バスだと他にも寄る所があるみたいで、けっこう時間がかかるとのことでした。

バスといえば、以前友達がグラナダに遊びに来た時、ちょっとしたハプニングがあったのを思い出しました。

グラナダ滞在を終えた後、友達は一人で、グラナダを出発しバルセロナへと向かう夜行バスに乗り込みました。
スペイン語は全くわかりませんでした。でもバスに乗ってしまえば、特別なことでもない限り言葉を使うことはないので、あとはバルセロナに到着するのを待つばかり．．．となるはずでした。しかし、途中休憩所に立ち寄った時、事件は起きたのです。みんなと一緒にバスを降りて、トイレに行って、と、そこまではよかったのですが、トイレでの待ち時間が長く、終わってバスに乗り込もうとした時、目の前の光景に自分の目を疑ったそうです。そこにあるべきバスの姿が完全に消え去っていたのです。真夜中、一人休憩所に取り残された友達は、その時自分が何をすべきか考えました。そうだ、バス会社に電話して、今自分に起こっていることを説明しよう。…相当パニックになっていたようです。その後、冷静さを取り戻し、ここは日本じゃないし、スペイン語がわからないのに、電話したところで説明もできない、その前に電話番号がわからない、ということに気づき、では、どういしよう．．．と考えた末、突然暗闇に向かって走り出しました。どっちへ行っていいかもわからない状況で、しかも真っ暗闇の中、かなり勇気ある行動に出たのです。しかし、自分の荷物も全てバスの中、こうなったらバスを追いかけるしかない、と思った彼女は、自分を信じて全速力で走っていきました。すると、角を曲がったところで、希望のテールランプが友達の目に飛び込んできました。止まっているバスを発見したのです。出発してすぐ、隣がいない、という乗客の声を聞いて、バスを止めて、確認をしていたようです。そこで、友達が息を切らせながらバスに乗ると、拍手の嵐。まぁ水でも飲め、と水を差し出してくれた人もいたようです。言葉がわからなくても、みんなが歓迎してくれていたのが伝わってきて、とても嬉しかったと言っていました。そのことがあったからか、（って実際は全く関係ないんですが＾＾；）今彼女は必死にスペイン語を勉強しているところです。それにしても、夜中、知らない地に一人っきり、という状態は、とても心細い状況だったと思います。バスが見つかってよかった。勇気ある彼女に、いい加減なスペインに（ほんと、いろんな面でゆるいんです＾＾；）、乾杯☆

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